老舗メガネ店が教えるサングラスの選び方 ただの目隠しじゃない、見え方の改善とファッションアイテムとしての魅力
浜松市と磐田市に3店舗と2店舗の系列店のあるメガネの専門店天竜堂です。サングラスは、夏の強い日差しやUV(紫外線)から目を守るための必需品というイメージが強いのではないでしょうか。しかし、近年では機能的レンズのラインナップの豊富さやファッションアイテムとしての側面も注目されており、種類やデザインも豊富に揃っています。
また、サングラスは大人だけのものではなく、子供にもぜひ使ってほしいものになってきました。そこで今回は、サングラスの選び方や、シーン別のおすすめアイテム、おすすめ機能レンズ、ファッションとしての楽しみ方などを紹介していきます。
Contents
サングラスの選び方
レンズの機能とカラー
【機能レンズの種類】
・偏光レンズ
偏光レンズとは、光には波のように振動する性質があり(波動性)、その振動方向はランダムです。しかし、水面や路面など、平滑な面から反射した光は、振動方向が整列した偏光された光になります。
この偏光された光(偏光光)は、まぶしさや照り返しの原因になります。偏光レンズは、この偏光光が偏光フィルターで遮断されることにより、振動方向が特定の方向の偏光光のみを通すことでまぶしさや照り返しを抑えます。天竜堂で取り扱う偏光レンズは紫外線もカットします。
・調光レンズ
メガネの調光レンズ(photochromic lens/フォトクロミックレンズ)とは、紫外線の量や可視光線量に反応して色が変わるレンズのことです。強い光や紫外線を浴びると濃い色になり、室内などに入ると薄い色になるレンズです。
紫外線に反応してレンズが発色し、眼に入る光を調整。まぶしさを軽減することで、見やすく快適になるだけでなく、眼の疲れも抑えて眼の健康を守ります。外出時のまぶしい時にサングラスを掛け、室内ではサングラスを外すなどの手間をなくすことができ、紫外線は発色に関わらずほぼ100%カットします。
・遮光レンズ
遮光レンズは、まぶしさを感じるすべての方に有効です。まぶしさの要因となる光は可視光線の中で500nm(ナノメートル)以下の短波調光と言われる紫外線とブルーライトです。遮光レンズの働きはその短波長を効果的にカットし、それ以外の光をできるだけ多く通すように作られた特殊なカラーフィルターです。
・カラーレンズ
機能レンズにないおしゃれなレンズカラーや濃度、カラーのグラデーションを選ぶことが出来ます。ファッションに合わせたサングラスのコーディネートにもおすすめです。
天竜堂のカラーレンズはすべてUVカットレンズです。色によって特徴もあるので以下を参考にしてください。
グレー: 最もベーシックなカラーで、どんな服装にも合わせやすい。 ブラウン: 自然な視界を保ちつつ、紫外線をしっかりカットできる。 グリーン: コントラストが強調され、視界がクリアになる。 イエロー: 夜間の運転や曇天にもおすすめ。 ブルー: ファッション性が高い。
フレームデザイン
次にフレームのデザインについて解説します。フレームデザインには「ウェリントン」「ボストン」「ティアドロップ」「スクエア」「オーバル」の5つがあります。それぞれの特徴は以下になります。
ウェリントン: どんな顔型にも合わせやすい定番型。
ボストン: 丸みを帯びた優しい印象を与える。
ティアドロップ: 個性を演出したい人におすすめ。
スクエア: クールでシャープな印象を与える。
オーバル: 女性らしい柔らかい印象を与える。
サイズ
サングラスは、顔の大きさに合ったものを選ぶことが重要です。フレームが大きすぎると顔浮きしてしまい、小さすぎると窮屈な印象を与えてしまいます。
お子様のお顔に合わせたサイズもご用意できます。(店頭のメガネのフレーム等でサングラスにカスタム!!)
シーン別のおすすめアイテム
サングラスは、シーンによって使い分けることで、より効果的に楽しむことができます。ここではシーン別のおすすめアイテムをご紹介します。
【日常使い】
グレーやブラウンなどのベーシックなカラーで、シンプルなデザインのものもおすすめ。調光レンズなら、レンズカラーが紫外線などの環境による変わることでまぶしさを減らしながら、おしゃれを楽しめます。もちろん室内ではレンズカラーはクリアになります。
【スポーツ】
紫外線カット機能と耐衝撃性に優れたスポーツサングラスがおすすめです。
【ドライブ】
偏光レンズのサングラスを選ぶことで、路面の反射を抑え、視界をクリアにすることができます。
【ファッション】
個性を演出したい場合は、トレンドを取り入れたデザインのサングラスを選ぶのがおすすめです。
サングラスのファッションとしての楽しみ方
サングラスは、ファッションアイテムとして取り入れることで、ワンランク上のスタイルを演出することができます。
サングラスは、服装全体のバランスを見ながら選ぶことが重要です。カジュアルな服装には大きめのフレーム、フォーマルな服装には小さめのフレームなど、服装に合わせて選ぶのがおすすめです。また、ヘアスタイルとのバランスも意識しましょう。例えば、アップヘアの場合は大きめのフレーム、ダウンヘアの場合は小さめのフレームなど、ヘアスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
サングラスは、メイクとのバランスも意識しましょう。例えば、濃いメイクの場合は薄めのカラーのレンズ、ナチュラルメイクの場合は濃いめのカラーのレンズなど、メイクに合わせて選ぶのがおすすめです。
度数付きサングラス
日常の使い慣れた度数でサングラスを作成することで、快適に使用できます。ドライブ用などでいつもよりも遠くを見やすくするなどの調整もできますので、店頭で視力測定や度数のバランス合わせなどもしっかりじっくり行います。特に当店は度付きサングラスの対応は得意です。
まとめ
サングラスは、目から紫外線を守るだけでなく、見え方を機能レンズで改善したり、ファッションアイテムとしても楽しむことができるアイテムです。選び方やシーン別のおすすめアイテム、ファッションとしての楽しみ方などを参考に、自分にぴったりのサングラスを見つけてください。
サングラスで、夏のファッションをおしゃれに!見え方を快適に!
齋田祐一(さいたゆういち)
有限会社天竜堂 1級眼鏡作製技能士(旧SSS級認定眼鏡士)
キクチ眼鏡専門学校卒業後、眼鏡の組合で教育事業に関わり、眼鏡店、眼科を経験後有限会社天竜堂へ入社。眼鏡の仕事を多方面から関わることでお客様のお役に立てる商品やサービスの提案に日々邁進しております。